求人選定はとても大切ですが、あなたなりの転職の希望条件ははっきりしているでしょうか?応募前に迷うのは転職理由と転職の希望条件が明確になっていないからだと思います。ここでは求人選定の転職の希望条件を明確にする手順を解説します。
誰でも簡単にできる求人選定の転職の希望条件を明確にする手順
求人選定の際には以下の手順で行えば、転職の希望条件は明確になります。
- 転職の希望条件のリストアップ
- 転職の希望条件の優先順位付け
- 転職の希望条件ごとに内容決定
それでは一つ一つについて、説明していきますね。
転職の希望条件のリストアップ
何となくではあっても、求人選定する際には基準をもっていると思います。
まずは転職の希望条件のリストアップをします。
逆に言うと、転職の希望条件に入っていないものは応募に際しては気にしていないことがわかります。
頭の中にあることを整理して書き出すことで、のちに求人選定の重要な参考になります。
例えば以下のような転職の希望条件が考えられます。
- 仕事内容
- ポジョション、地位
- 雇用形態
- 勤務地
- 年収(給料、ボーナス)
- 休日
- 残業時間
- 企業の経営状況
- 会社の口コミ
- 内資か外資か
- 英語を使う仕事を希望するか
会社の口コミについては、口コミサイトで調べるのが良いでしょう。
年収や残業時間も転職会議などで調べられますので、便利です。
転職会議ではこんな感じで給料明細が掲載されます。
私が転職活動のときは必ず、応募前に転職会議で年収と評判・口コミは調査していました。
時間の無駄になるのは嫌でしたからね。
内定が出てから調査する人が多いですが、それでは遅いと思います。
入社しないと決まっている会社は応募前に出来るだけ排除すべきです。
転職の希望条件の優先順位付け
リストアップした転職の希望条件の中には、どうしても譲れないもの、あった方が良いもの、妥協可能なものなどあると思います。
次は先ほどの例を使って、優先順位をつけてみましょう。
絶対に譲れない転職の希望条件を決定、優先順位付け
求人を選ぶうえで絶対に譲れない項目を決定しておくことは重要です。
ここでは3つの項目を選定し、優先順位付けをしました。
転職の希望条件 | 優先順位 |
企業の経営状況 | 2 |
会社の口コミ | 3 |
仕事内容 | 1 |
妥協できる転職の希望条件を優先順位付け
残った転職の希望条件は妥協可能なものです。
しかしそれでも、優先順位付けをしておいた方は良いでしょう。
以下の例では勤務地は妥協可能だが、できるだけ妥協したくないということですよね。
逆にポジション、地位については妥協可能で気にしていない項目だと言えますね。
このように妥協可能な転職の希望条件にはグラデーション(濃淡)がつくのです。
転職の希望条件 | 優先順位 |
勤務地 | 1 |
年収(給料、ボーナス) | 2 |
雇用形態 | 3 |
残業時間 | 4 |
休日 | 5 |
ポジョション、地位 | 6 |
内資か外資か | 7 |
英語を使う仕事を希望するか | 8 |
転職会議
転職の希望条件ごとに内容決定
優先順位が決まったら、転職の希望条件ごとに具体的な内容を決定します。
これを決めておくことで、応募前の迷いは殆どなくなるでしょう。
優先順位 | 転職の希望条件 | 具体的な内容 |
1 | 仕事内容 | 現職の職務内容を活かせる仕事 |
2 | 企業の経営状況 | 帝国データバンクで調査(nifty ID無料登録必要) |
3 | 会社の口コミ | 転職会議で調査 |
4 | 勤務地 | 首都圏 |
5 | 年収(給料、ボーナス) | 350万円 |
6 | 雇用形態 | 正社員 |
7 | 残業時間 | 月20時間以内 |
8 | 休日 | 年間休日数120以上 |
9 | ポジョション、地位 | こだわらない |
10 | 内資か外資か | 内資 |
11 | 英語を使う仕事を希望するか | 希望しない |
どうでしょうか?
これを基準として求人検索も出来ますし、転職エージェントからの求人紹介に応募するかの検討も出来ます。
転職エージェントについては会社名は最初は教えてもらえないことが多いので、企業調査を十分に行ってから応募するか決めたほうが良いでしょう。
面接辞退や内定辞退を後でするなら、応募前に十分調査した方が良いですし、効率的です。
転職活動はできるだけ時間をかけずに行うのが成功の秘訣です。
そのためにもこの転職の希望条件の基準はとても重要です。
これは転職理由と同じことですが、今回はより具体的な内容に深掘りしています。
転職理由が明確であれば、求人選択についても迷わないはずです。
求人応募の際の条件を見える化することで転職の希望条件がはっきりとしますので、迷うことはなくなります。
書き出した後で転職の希望条件を追加することも削除することも自由ですが気をつけるべきことがあります。
それは希望条件の内容と転職理由とで整合が取れなくならないようにすることです。
転職・転職の軸はあくまでも【転職理由】ですから。
転職理由から求人票向けに具体化したものが転職の希望条件です。
転職の希望条件が先ではありません。
転職の目的、すなわち、転職理由が先です。
間違えて転職活動をしている方が多いので、気をつけましょう。
転職会議